2022年11月、リゾート会員権『Grande(グランデ)』をリリースさせていただきました。
会員権の概要は、 380万円〜1,026万円の権利金で、億超えレベルの別荘が市価の半値で利用できる といった内容です。
ホテルビジネスとリゾート会員権ビジネスを融合させることで、権利金の低価格化を実現しました。
また、2022年9月時点の別荘1棟当たりのオーナー数は、約6名様とハイシーズンや土曜日の予約のとりやすさに直結する指標も業界最小水準レベルにあります。
リリースしたばかりなのに、既存会員様が存在する理由は、Grande(グランデ)が、もともと関西エリアで2011年にスタートをしたSVC(スイート・ヴィラ・クラブ)の発展版であるためです。
2022年11月、関東圏などへの別荘(Villa)拠点拡充に伴い、全国版に再リリースしたことによります。
ちなみに、2011年よりスタートしたSVCは、京阪神を中心に約570名の会員様がいらっしゃいます。(2022年10月時点)
目次
Villaは通常時、会員だけでなくビジターの受入れを行う一般宿泊施設として運用されますが、宿泊需要が拡大するゴールデンウィークや夏休み期間、年末年始などは、会員限定の予約期間を設けており、ハイシーズン予約のとりやすさに配慮した商品設計となっています。
Villaによっては、夏休み期間を会員のみにしか開放しない専用タイプの運用を行う施設もあり、フローティング方式でありながら、高い予約充足率を満たしている点が特徴です。
利用しない日が多く生まれてしまう「タイムシェア方式年間で予め決められた利用日を設定する方式」や「シーズンごとの利用日数制限方式」ではなく、希望日に予約を自由にとれる「フローティング方式利用日に制限を設けず自由に予約が取れる方式」にこだわっています。
2020年までに、日本三景・天橋立で有名な京都府宮津市を中心にプライベートプールや天然温泉を配した高級ヴィラを60棟超、展開してきました。
2021年からは、琵琶湖・淡路島・南紀白浜など西日本のリゾートエリアに加え、房総半島や富士五湖など、関東近郊にも高級ヴィラを開発、運用をスタートしてきました。
2022年夏には、関東・関西の各所で一般利用の販売価格をテスト検証、想定以上の結果を得ました。
2022年10月時点でヴィラ(一部、ホテルタイプを含む)は100棟を超過、東日本エリアにも20棟を超える数を整備できましたので、Grande(グランデ)と名称を改め、全国版のシェア別荘型リゾート会員権として、新規募集を開始するに至りました。
ここで少しGrande(グランデ)の特徴に触れてみたいと思います。
まず、提供価値の中心となるヴィラには5つの特徴があります。
ラグジュアリーなプライベート空間でゆったりと過ごしたり、仲間とワイワイにぎやかにBBQを楽しんだり、充実した余暇を過ごしていただくことができます。
また、子供連れで楽しめる施設やご夫婦で美味しい食事と温泉を楽しんでいただく大人向けの施設などヴィラにも多様性を持たせており、会員の方のライフステージやご利用シーンに合わせて、多様な選択肢をご用意している点が特徴です。
さらにヴィラ以外では、京都府宮津市のマリーナ施設(3ヶ所)での釣り体験やマリンアクティビティをはじめ、琵琶湖や河口湖にもアクティビティ施設を展開していますので、シーズンに応じたアクティビティも充実しつつあります。
その都度発生する宿泊(利用)料金は他社リゾート会員権より高額かと思います。
利用料もお安くできればよいのですが、サービスの継続性を担保するためには、不可避と考えており、ご容赦いただければと思います。
具体的な利用料金の設定については、最も低価格のヴィラで夏季の1棟利用料金は25,000円。オフシーズンは素泊まりで5,800円/人~の設定となっています。
同クラスの一般向けバケーションレンタルタイプのヴィラと比較すると、低額ですが、3,500円/人を均一料金にしている会員制リゾートよりは高額となります。
安すぎる利用料は、「長期的には、利用者満足につながらない」と考えており、その点を説明させていただければと思います。
Grande(グランデ)は、グレードにより、380万円〜1,026万円という価格と1棟当たりの会員数を12名未満に抑える方針を掲げています。
7,000万円~3億円ほどのヴィラを整備していますが、投資額の20%~60%ほどを会員権の販売収入で賄っている計算になります。
この差分をホテル運営で投資回収するモデルです。そのため、運営収支を健全化することが不可避です。
また、「運営収支を健全化していることが、会員権価格の低価格化を実現できる強み」と言い換えることもできるかと思います。
このスタイルを採用している理由は、入口が高額なリゾート会員権は、利用料が極端に安くせざるを得ないようで、そのようなビジネスモデルでは新規施設の供用が進まなくなる現実を多く見てきたからです。
赤字の運営収支ですと、当たり前のことですが、事業者の資金調達環境は徐々に悪化します。
また、事業者も物件を増やせは増やすほど、赤字が膨らむ為、新施設の開発に消極的になっていきます。
その結果、一定期間を経過すると老朽化した施設ばかりとなり、会員権の価値が下落、陳腐化していく方向に進むことになります。
「運営でもしっかり黒字が維持できるモデル」とすることで、新しいヴィラを次々に投入するモチベーションを高くもつことが可能となり、結果的に会員の方の満足度向上につながると考えています。
最上級のヴィラでは、会員利用料金が10万円を超えるものもありますが、このようなヴィラは一般ビジター向けには24万円以上で販売しています。会員料金との差額は14万円になりますので、1泊すれば年会費は元がとれてしまう計算です。
会員利用料金の10万円についても、5名以上で利用されるお客様が案外多く、1人当たりの宿泊費で計算すると、コスパが良いという意見が大半です。当該ヴィラは、ハイシーズンは3か月前から、どんどん会員様の予約が入ります。
会員利用料金の中心価格帯は1棟チャージの料金制で6万円~10万円(ハイシーズン)が多く、一般ビジター料金の半額程度に設定されています。
会員グレード「Grandeスタンダード」の場合、仮に一般ビジター料金との差額を中央値8万円として、年間16日ご利用いただくと、
380万円+(年会費10万円×所有年数)は、3年と数か月で分岐点を超え、優待を受けた総額がお支払い総額を上回る計算となります。
「利用料が高いのではないか」というご意見をいただくこともありますが、上記のような考え方により、Grande(グランデ)は商品設計されております(ご理解いただけますと幸いです)。
2024年末までに200棟超のヴィラを供用したいと考えています。(2022年10月時点102棟)
現在、箱根・那須高原・淡路島・北海道・宮城県などで施設開業の準備を進めております。
また、ハイシーズンの予約の取りやすさを改善し続ける仕組みを構築中で、この点についても今後ご案内させていただく予定です。ご期待ください!